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『すべきこと』と『必要なこと』の違い

Category : My thought

アメフトの試合中、ディフェンスの一人の選手が両膝のちょうど膝蓋骨の下あたりに擦り傷を作って流血しながらベンチに帰ってきたとする。
あなたなら、どういった対処をする?

何も難しいことはない。フィールドへ戻るまでに止血をし、バンテージやカバーロールを使って傷口を覆い、テーピングで保護をする。何でもない当り前のこと。

でも、その何でもない”当たり前”のことは試合中、そううまくはいかないもの。

昨日は今シーズン最初の試合。自分は一試合通して、ディフェンスサイドをカバーすることになった。1Qに一人の選手が擦り傷を作って帰ってきた。それほどひどくはないが、出血はしている。すぐさま、gloveをつけ止血をし、バンテージを張り、テーピングで覆うとするが。。。

「テープは絶対止めてくれ。いらない。そこに巻かれたら走れないんだって。」

言っていることは間違ってない。そして、極度に嫌がるのでテープはなし。ひとまず様子見。

2Q、案の定バンテージは汗で剥がれ、ベンチへ戻ってきた時はまた流血。今度は、ヘッドトレーナーがそれに気づきアプローチ。自分もそばで見守る。それでも、選手の反応は同じ。止血をして、カバーロールで覆って、またフィールドに。

この時点で、自分の頭の中には次また流血して帰ってきたら説得してテープまで巻くべきと思っていた。NCAAのルールが確かではなかったけど、基本的に流血している選手を審判が見つけたら外に出されるはず。もし、そうなったら彼がいないことで守備の陣営も変えなくてはいけないかもしれないし、その外れた1プレーが勝利に関わることだってある。当然、そうなる前に手を打つこと。それが『すべきこと』だと思い、少し自分も熱くなっていたのも確か。

後半、恐らく同じ場所を再度擦りむいたのだろう。今度は膝から下に血が流れおちるほど酷くなってベンチへ。今度はAssistant ATがアプローチ。選手の反応はまたもや同じ。しかし、テープを巻こうとするが選手は立ち上がり逃げるような仕草。

思わず、俺は「Sit down!!」と言いながら肩に手をやり座らせようとする。なぜなら、もう3回目。これ以上はやはり聞いてられない。

でも、そのAssistant ATは「OK,OK」と受け入れ、選手に次に帰ってきた時にテープはせず、処置だけはさせてもらうからね。と冷静にその場をコントロ-ル。その後、彼からは選手と”Fight”するなと指摘された。

”Fight”しているつもりはなかったけど、『すべきこと』で頭がいっぱいになっていたのは確かだと今なら思う。試合が終わってからも、少し納得がいかなかった自分は、すべてが終わって皆で食事をしている際に、そのAssistant ATのところへその際の状況に対して思うところを伝え、考えを聞きにいった。

そして、その話の中でたくさんのことに気づかされて、『すべきこと』と『必要なこと』の違いを再確認させてもらった。

あの状況でのAssistant ATの頭の中には自分が見えていない部分がたくさん見えていたことがわかった。

●選手の性格(少しわがままで、そう簡単には自分の考えを曲げない)
●試合の局面(ディフェンスが止められず、負けていた。特に彼のポジション)
●Fightしても何も生まれないことを知っている
●その状況のあらゆる要因を把握して、何が必要かを判断する

正直、それを言われた時自分の視野の狭さにがっかりだった。もちろん、自分なりにいろいろ考えて行っていたとはいえ、そこまで頭が回っていなかった。大学時代でも当然同じような局面はこなしてきたけど、そこまで手こずった経験はなく、半ば強引に対処した場面もあった気がする。

たった一つの怪我の処置。

でも、そこにもそのアスレティックトレーナーの力量は見られるだろうし、自分にとっては本当に勉強になった。これが経験というものなんだろうな。毎回、課題は見つかるもの。一生勉強。だからこそ、この仕事は魅力的なんだよ、やっぱり。こういった悔しいけど次、同じ局面で違ったアプローチを自分ができるきっかけになる経験は財産ですね。そして、それを気づかせてくれるメンターの存在はもっとリスペクトしたいと思います。

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プロフィール

Katsu

Author:Katsu
Bridgewater state college/MasterのEntry-level programももうすぐ卒業。無事ATCになることが出来ました。早稲田大学アメフト部で学生アスレティックトレーナーとしてのスタートを切り、ハワイ大学、そして今の大学と進んできました。日本の高校以下のスポーツセーフティー環境を整えたいという使命のもと、そこに必要なのは何なのか導かれるように今は前に進んでいます。アグレッシブに『行動第一主義』。何かあれば遠慮なく。ichihara0707[アットマーク]gmail.comまで。

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