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ドラマのあるNYで村上春樹を読む

Category : Inspiration
最終日は生憎の雨だ。予定していた場所へ行くのもやめてボストン行きのバスが来るまで近くのカフェで本を読んで過ごすことにした。窓から見えるW34thと8th Ave.の交差点。途切れることなく流れる黄色はNYを象徴するTAXI。人々は雨が降りしきる中でも躊躇することなく外にでる、何かに対する野心が顔を覗かせているようにも思えた。気休めにしかならない傘達は風の力も借りて、まるで万歳でもするかのように手放しで喜んでいる。自然を前にして人間はなんとも無力だ。

休みになる数ヶ月も前から旅行の計画を立てていた訳ではない。1週間の春休み。NYへ行こう。そう思ったのはすでに休みに入ってからだった。前から会いたかった友人がそこにはいる。それ以上の理由は自分には必要なかったし、何も考えずに過ごす一人旅は初めてだと後になって気がついた。NYは今まで自分が行ったことのあるどの場所とも同じではなかった。アメリカという国をハサミで断片的に切り取って一つの場所に貼付けたような、ぱっとみるだけで理解するのは難しい。そんな場所だった(所詮4日間では何もわからないだろうけど)。

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観光地を訪れた記憶も楽しいものだった。けど、友人二人の異なったドラマを見れたことが何より嬉しかった。前から思っていることがある。『情熱大陸』のような感動的なドキュメンタリーは何も特別な人だけが持っているものではない。世界中にいる誰でも、もしカメラをむけて記録することができたならきっと素敵なドラマがそこにはあるはずなのだと。

友人の一人は2年ぶりの再会。アメリカへ来る少し前に会ったのが最後だった。その頃から綺麗な人だったけど、さらに磨きがかかったかな。もう一人は何とも不思議だけど、今まで会う機会がなかった。連絡をもらい、そして言葉を交わすようになってそこには同じ志があることがすぐにわかった。新しいことも始めてみたりもした。駅まで迎えにきてくれた彼はやっぱり思っていた通りの人だった。

二人とも自分よりもちょっとだけ長く人生を生きている。そして、素敵なパートナーを持っていることも共通していた。それぞれと一緒に過ごした2日目と3日目。NYで暮らす2人の生活。まるで自分だけに用意された『情熱大陸』をリアルタイムで見ている。そんな感じだった。だって、今あのエンディングの曲を聴いている時にいつも沸き上がる何ともやる気に満ちた、鳥肌が立つような前向きな気持ちがここにはあるのだから。

これを読んでくれている皆は詰まる所、NYの観光地の一つ一つがどんな感じだったかが興味の中心かもしれない。でもそれは今回の旅では初日にあっさり打ち砕かれた。なぜなら、旅には欠かせないカメラは机の上でお留守番するはめになったのだから。”欠かせない”と書いたわりには今回の旅には必要なかったようにも思える。

もう一度、バスを待つ雨のNYに戻ろう。

ボストンにはない紀伊国屋で買ったのは前から読みたかった村上春樹だった。アメリカでも熱狂的なファンがいる彼だけど、今まで読んだことはなかった。読んでみたいとは思った。彼の文章はとても美しい。そう聞いていたから。でも、何かその文学的な雰囲気が自分を近寄らせない感じに思えたのか、今日までずるずる来てしまった。読んだのは『走ることについて語る時に僕の語ること』。彼の作品の中ではちょっと雰囲気の違った彼自身のことについて書かれたものらしい。読み終わって、彼の多くの作品を読む前にこの本を手に取ってよかったと思う。

『少なくとも最後まで歩かなかった』

そう人生の最後に言えるような生き方を今、生きている村上春樹のメモワール(本の中で彼は個人史ではなく、こう読んでいる)だった。習志野の日大グラウンド、ハワイ、ボストンはケンブリッジ、そしてNY。今回の旅で彼が経験した全ての土地を私が経験したことになったのも何かの偶然だった。もしかしたら、NYでこの本を手に取ったのは偶然ではなかったかもしれないけれど。

小説家になったような気分で書いてみたこんな長い文章をここまで読んでくれた人は、余程の物好きか熱狂的なファンかのどちらかに思えるが、”ありがとう”と伝えたい。

『大切な人に毎日 ”ありがとう” と伝えること。』

これもこの旅で素敵だなと思った友人が心がけている習慣。なんだかNYに力をもらったかな。自分の中で唯一走り続けている今の生活へまた戻ろうと思う。少なくとも最後まで歩かない。毎日前に進んでいこう。

それにしても文章を書くことは何とも面白い。もう少しNYの出来事について書くことにしよう。
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水口

僕も前回のマラソンで村上春樹村上春樹思いながら走っていましたが、最後の方足の痛みに耐えられず歩いてしましました~

「少しだけ最後の方歩いてしまった」

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ぐっち>座布団一枚!!一緒にアフリカのマラソンでようぜ!!それまで各自練習ー
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プロフィール

Katsu

Author:Katsu
Bridgewater state college/MasterのEntry-level programももうすぐ卒業。無事ATCになることが出来ました。早稲田大学アメフト部で学生アスレティックトレーナーとしてのスタートを切り、ハワイ大学、そして今の大学と進んできました。日本の高校以下のスポーツセーフティー環境を整えたいという使命のもと、そこに必要なのは何なのか導かれるように今は前に進んでいます。アグレッシブに『行動第一主義』。何かあれば遠慮なく。ichihara0707[アットマーク]gmail.comまで。

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