Face to FaceCategory : Inspiration
9月も今日で終わり。なんて信じられないよね。あっという間に過ぎ去る時間を少しでも長くするには、一日一日に意味を持たせるしかない。今日はいったい何をしていたんだろう?そんな日が多ければ多いほど、時の流れは加速する。そんな気がする。
昨日もまた韓国人のJongと電話で話をした。サマーキャンプで一緒に働き、ルームメイトだったJong。少年のように笑い、そうかと思うと真剣な面持ちで急に大人になったりする。自分は彼から”コミュニケーションとは本来どういったものなのか?”を学んだ。 明日10月1日。前からみたいと思っている映画が公開になる。Facebookを作ったハーバード生の物語。世界中どこにいても英語という言語も手伝って、あらゆる人といつでも繋がる事ができる。というのがFacebookが個々まで大きくなった理由なのか。 『繋がる』っていったい何なんだろう? SNSを通して地球の反対側にいる友人がどんな生活をして、どんな服を着て、どんな顔をして過ごしているのか。日本を離れてみて、自分の中で物理的な距離への限界が広がってからというもの、SNSを通して知ることができる友人の近況は確かに”繋がっている”そんな感覚を持たせてくれる。そして、こうやってブログを書いていることで家族や友人に自分の生活や感じた事を知ってもらうこともできるようになったし、普通に生活していたら出会わなかったであろう同業者の方や同じ地域に住んでいる人との出会いも一気に拡大した。 でも、Jongと一緒に働いた1ヶ月半。自分は確かにこの現実世界で”繋がる”とはどういうことかを見せてもらった気がする。彼も6年以上アメリカにいるとはいえ、まだまだ英語への課題は持ち続けていると話してくれた。しかし、そのこととコミュケーションを取る事とは全く別の問題だと彼はいつも言っていた。 トレーニングルームへ入ると、Jongは一人一人に歩み寄り、名前を呼びながら挨拶を交わす。両手でしっかり握手をして今日の調子はどう?とコミュ二ケーションを取っていく。仕事が終わって、帰る際も全員の名前を呼び、また明日!と帰る。 遠征へ行った時や試合後に出るディナーの際にもフルタイムスタッフに写真を取ってほしいと時間があればカメラを取り出していた。正直、タイミングや毎回のことだったので少しずうずうしいよなと思ったり。(その時点ではなぜこんなにも写真を取りたがるのかわかっていなかった。) 最終日、帰り際にJongはそれぞれのフルタイムスタッフと取った写真をいつの間にか用意していたフレームにいれて、お別れの挨拶をしながら彼らに渡していた。”この写真を見れば俺のことを思い出してくれるよね”と。その頃には皆がJongのことが好きで、皆が笑顔になっていた。それは同じインターン生として、一緒に働く仲間であると同時に競争相手でもある中で、完全に自分が彼の背中を追う立場になっているとその頃にはっきりわかった。いや、すでにインターン半ばには彼のようになりたいと思っていたのかもしれない。 空港へJongを送る車の中でお互い自分が持っていないものを相手が持っていた。そこから多くを学んだよねと話した。そして、自分は彼のコミュニケーションの仕方の部分でお前のようになりたいと伝えた。 ”毎日、名前を呼んで握手をし、言葉を交わす。当たり前のことなんだけど、それはとてつもなく重要なことなんだ。俺は意識的にそういった場を作っていたんだよ。”と彼は話してくれた。 ここ最近、電話で多くの人と話す機会が一気に増えた。というか電話をするようになった。メールでも伝えられる。相手の顔が見えなくても言葉を交わせる。でも、やっぱり自分の声で相手に伝え、相手の声を聞く。文字では伝わってこないたくさんのことがそこにはあると改めて気付く。こんな情報社会だからこそ直接会ったり、電話ではなしたり、できるだけ相手が感じられる手段を取っていきたいと思う。人間本来のコミュニケーションを忘れないように。 スポンサーサイト
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Comment |
No titleご無沙汰してます!
「Face to Face」読ませて頂きました。先日、ちょうど「What I Wish I Knew When I was 20」という本を読み終わったところだったので、心にズシリと響きました。Jongさんのようになりたいと思いましたし、そんな彼を友人に持つKatsuさんの人間性の素晴らしさがにじみ出ていたエントリーでした。明日からのやる気を頂きました。ありがとうございました! 「The social newwork」、僕も是非観てます。 No titleNYではありがとうございました。いろいろ知らなかった話を聞かせてもらえました。facebookを作った彼らのように将来デッカい何かやってやります。またお会いしましょう!!
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