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見て盗め

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職人の世界では、師匠の背中を見て多くのことに気づき、本質までも知ることが弟子達には求められます。一人前になるまで何十年という世界で、彼らは下っ端の仕事を毎日こなし、その上師匠からは声もかけてもらえず何かを与えてもらうこともほとんどない。そんな厳しい環境も未だにあるのではないかと思います。

そんな環境の中で、弟子達は”何とかできることを増やそう””師匠から少しでも何か学ぼう”とするわけです。その基本になるのが、師匠がやっていることを五感をフルに使って吸収すること。その技を”見て盗む”ことです。技だけではありません。師匠が発する一言一言から何を言わんとしているのかを考えることはもっと必要なこと。

アスレティックトレーナーの現場でもその考え方は通じるところがあると思っています。

その考え方のベースになったのは、私が1年生だった時にチーフアスレティックトレーナーをしていた4年生のやり方でした。

ある日、自分と同期(一年生)のチームも期待の選手が怪我をしました。当然、まだ何の知識も経験もない自分がリハビリを見ることができるわけもなく、その上級生トレーナーが担当することになりました。当然、私も何もできないながらも同期の選手でもあり、やっていることやどのような会話をしているのかが知りたいわけです。

毎日、練習後リハビリはスタートします。最初はその二人の雰囲気に入っていくことができず、遠くで”何やってるのかな~”と見ているだけ。できることと言えば、やっているメニューをノートにメモしておく程度。そのうち、上級生トレーナーがどんな言葉を選手に伝えているのか、何をしゃべっているのかも気になってきます。聞こえる位置、つまりリハビリをやっているすぐそばまで数日後から行くことにしました。

すると、どうでしょう!その上級生は選手とたくさんのコミュニケーションをとっていることがわかります。他愛のない話もあれば、リハビリの一つ一つのメニューの意味を説明しながら、意識するべき部分を伝えながら、時には鼓舞するような声をかけながら進めているのです。とても参考になります。

でも、まだ二人の雰囲気には入り込めません。上級生トレーナーはリハビリが終わると選手と楽しそうに話しながら、引き上げていきます。すぐ隣に自分がいて、少しでも吸収しようと毎日来ていることは明らかに気がついている。なのに、声さえ掛けてくれずまるで自分がいないかのように振る舞う。

その時は正直、”なんだよ、感じ悪いな~、少しくらい何か教えてくれてもいいのに。。。”と心の中では感じながらも、次の日も次の日も二人がリハビリをしている場所に行き、ノート片手にメニューややり取りを聞きこぼさないようすべて書いていました。

そんな日が数日続くとさすがに話したい。やっているリハビリの中でわからないこともたくさんあるし、質問してみよう!!そう思い、リハビリ終了後質問をしました。恐らくこれがすべての最初だったのだと思います。質問した内容でさえ、4年前にも関わらず覚えています。

”カーフレイズをつま先の向きを変えてやっているのは、ターゲットにしている筋が違うからですよね?”
一年生の私はそんな当たり前のこともわからなかったのです。

すると、その先輩は口を開きました。
”そうだよ!じょあ、明日までにどの方向につま先を向けたら、どの筋に効果的なのか調べてきてみな?”

それからというもの、二人がやっているリハビリを見に行くのが楽しくてしょうがなくなりました。
先輩は1つの質問をすると、10の答えを返してくれるんです。もちろん、その中にはすぐに答えを教えてるのではなく、調べてくる、考えてみるということも含まれています。そして、それはリハビリをやっている最中に選手の状況やなぜあの言葉をかけたのかなど本当に細かい部分まで及びました。

つまり、先輩(職人でいう師匠)の言動すべてに意味があるということ。
そこをしっかり”見て盗んで”おけば、後で聞きたいこととして聞けるわけです。

また、なぜ先輩は私が質問をするまで全く相手にしてくれなかったのか?
それは、自分から何かを学ぼうとする姿勢を引き出したかったからではないかと思っています。

このエピソードは自分が四年になった時のやり方に大きく影響を与えました。
”明日、触診を教えてください”と自発的に行動を起こしてきた後輩がいれば、プリントなど教えるためのものをしっかり準備して、質問してよかった!自分から行動すれば、こんなにプラスのことがあるんだ!と思ってもらえるように意識をしていました。

また、長くなりました。本題に入れてないです。笑 これをベースにして、雑用やまだ上級生がやっているのを見ていることしかできない立場でも、現場にはいくらでも勉強するべき、吸収するべきものが転がっている。その転がっているものの拾い方を次回。今、言ってみれば下級生であるVolunteer(雑用中心)でテーピングやリハビリは見れない立場でも、見方で十分毎日勉強になっているという具体例も添えていきたいと思います。
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Comment

こんにちは。
素晴らしい文章ですね!
あざっあっす。

もっと短く伝えたいことを伝えられるように精進します。コメントあざーす!!

うーん。わかるわかる!

そして特に参考になるのは上級生の接し方!
上級生もどのように接すれば下級生の意欲を引き出せるのか考えての行動なんですね。新たな気付きでした。

karen!! 人の能力を引き出せる人は魅力的ですよね!そんな人になれたらいいな~
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プロフィール

Katsu

Author:Katsu
Bridgewater state college/MasterのEntry-level programももうすぐ卒業。無事ATCになることが出来ました。早稲田大学アメフト部で学生アスレティックトレーナーとしてのスタートを切り、ハワイ大学、そして今の大学と進んできました。日本の高校以下のスポーツセーフティー環境を整えたいという使命のもと、そこに必要なのは何なのか導かれるように今は前に進んでいます。アグレッシブに『行動第一主義』。何かあれば遠慮なく。ichihara0707[アットマーク]gmail.comまで。

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